トレチノインが肌に合ってるかを判断するには

トレチノインは強力なビタミンA誘導体で、表皮の細胞を活発化させて急速に肌を生まれ変わらせることで、シミや小ジワ、ニキビの治療に用いられる薬です。
コラーゲン生成を促す効果もあり、肌に潤いをもたせて美肌効果も期待できることから、魔法の若返り薬とも呼ばれ、美容目的でも使用されています。
このようにトレチノインの効果は絶大な反面、デメリットも存在し、急激な肌のターンオーバーによって肌荒れを起こすこともあります。
刺激が強いため敏感肌などの肌が弱い人が使用すると、炎症やヒリヒリとした痛みを伴うことも多く、使用はなるべく控えるほうが良いとされています。
どうしても使用したい場合は、肌に合うかパッチテストを行ってから、肌への負担を確認して問題がなければ使用するようにします。パッチテストを行う際は、生理中もしくは妊娠中ではない体が正常な時に、吹き出物や肌荒れがない箇所を選んで少量のトレチノインを塗ります。
基本的には二の腕の内側を選んで塗り、約2日間を通してアレルギー反応や激しい痛みや痒みがないかを確認します。
水で流れると意味がないため、お風呂に入る時も塗布した箇所にテーピングなどをして、流してしまわないように注意する必要があります。
個人差はありますが、肌が赤くなったり、角質が落ちたり皮が剥けるといった症状は、肌を生まれ変わらせるトレチノインの薬効作用のため正常な反応です。
パッチテストでも多少は肌のひりつきが起こるため、刺激があるから肌に合わないと判断しないように気をつけます。
肌への刺激が強い場合は、トレチノインの濃度を下げて行うといいです。最初のパッチテストでも高い濃度で試さず、0.05%などの低濃度から始めることをおすすめします。
パッチテストは2日ほどで十分ですが、トレチノインは劇薬のため、できれば1週間ほどは経過観察を入れたほうがいいでしょう。

トレチノインであかぎれが起こる原因

一般に市販されている化粧品も、お肌の奥までうるおします、などという宣伝文句はよくありますが、よく見てみると注意書きとして角質層まで、などと小さな文字で注釈がしてあります。
ほんとうにお肌の深いところは基底層とよばれていてここまで効果が届くような成分は残念ながら市販されている化粧品では見つけることができません。
大量の意パン消費者に向けて販売されるようなスキンケア化粧品だと安全性を重視しなければなりませんから基底層まで届くような刺激の高い成分が使われていないためです。
それでもたとえばアルブチンやエラグ酸のように美白効果が高い成分も登場していて、メラニンを作らせる酵素を阻害してシミをしっかりと防ぐ作用が確認されています。
しかしトレチノインはそれよりも100倍ほども効果が高いというので、いかに強い成分かがわかり副作用にも十分注意する必要があると理解できるでしょう。ただ市販されているくらいの低い美白成分の濃度ではシミが薄くならない人もいて、そういったひとはトレチノインなどの強い薬でないとシミを除去できません。
トレチノインをぬると、角質を剥がす効果が高いのでどんどん皮膚がめくれあがってきます。
行ってみればかなり乾燥した状態のような感じで中にはヒリヒリ感じるひともいるくらいですが、これはトレチノインの効き方の特徴ともいえるのでこれを耐えなければシミもなおりません。ただ、あまりに乾燥がひどいとそれがあかぎれとなって割れてしまうこともあるため、多くのクリニックでは高濃度の化粧水での保湿も同時に行うよう推奨されています。
あかぎれがひどいのは副作用としては重いほうなので、医師に相談していったんトレチノインを中止するのもありかもしれません。

トレチノインで皮膚障害が起こる可能性は?

トレチノインの配合されたクリームは、効果が高いので誰もが飛びつきたくなるスキンケアですが、一方で皮膚障害が出てしまうのでは、といった成分の刺激の強さについての不安も多いです。
トレチノインを使うと、皮膚炎となってしまうのは当たり前で、かんたんに言えば自力で起こらない皮膚の新陳代謝を軽い皮膚炎を起こすことによって強制的に新陳代謝を活発化させようというのがトレチノインが配合されたクリームのメカニズムだからです。
ですので、誰しもトレチノインのクリームを使いだしたら多かれ少なかれ皮膚の炎症が起こり、皮膚がぽろぽろとめくれてきます。ただクリームを塗るだけでまっさらなきれいなお肌になれると勘違いされているとびっくりしてしまうかもしれませんが、これは正常なお肌の反応ともいえるのでそのままにしておいてもかまいません。
ただ、やはり敏感肌の人だと、トレチノインの効果をこえて皮膚炎がひどくなってしまうこともあるので、いつまでもなおらない皮膚の炎症が気になるときには、いちど皮膚科医を受診してみるのがおすすめです。
クリニックに行くほどでもないと思ったら、とりあえず今使用しているトレチノインの配合されているクリームの使用をいったんやめてみて、どれくらい皮膚炎がおさまるのかを確認してみましょう。
もしも収まればトレチノインの正常な反応の範囲だとわかりますし、なかなか回復しないのであればやはり皮膚科医に相談して、その皮膚炎の治療をはじめなくてはなりません。
また、トレチノインの配合されているクリームにもいろいろあり、濃度の薄いものから濃いものまであります。
もしも濃いものを使えば皮膚炎の発生リスクも高まるので濃度を薄めてみるとよいです。